自分で周辺を散策してみる

引っ越し先の賃貸周辺を軽く歩いてみるだけでも、治安の良し悪しを知るための多くのヒントを得ることができます。例えば、道路に「痴漢に注意」「ひったくり多発」などの看板がないかどうか、生活圏内にパチンコ屋や風俗店、ラブホテルがないかどうか、であれば簡単に調べることができるでしょう。また、可能な範囲で、昼間だけでなく夜にも周辺を散策してみるのも効果的です。というのも、街灯の明かりが届きにくい場所がないかどうか、夜間の人通りの量はどれくらいか、酔っぱらった人が歩いていないかどうか、などについては、実際に夜に確認することで情報の精度がより高まるからです。もちろん、夜間の散策の場合は、念のため一人ではなく複数人でおこなうのが望ましいです。

不動産屋や警察の情報を参考にする

土地勘のない場所に引っ越すのであれば、不動産屋や警察の情報を参考にするのも定石です。不動産屋は顧客や同業者の口コミを通じて周辺環境について深い知見を持っていることが多いです。治安が悪いエリアの有無を単刀直入に確認するのもいいですが、併せて、自分と同じエリアにはどういった属性の住人が多いのかも聞いてみるといいでしょう。「学生」「ファミリー層」「高齢者」などの属性も、自分にとって適切で安全な環境かどうかの参考情報になるはずです。また、自分が住むことになる地域を管轄する警察署がホームページで公開している犯罪発生件数も見逃してはいけません。犯罪発生件数が多いのか少ないのかだけでなく、「空き巣」「ひったくり」「自転車盗難」など、どんな種類の犯罪が起きているかまで把握することができるので、自分で対策や心構えをするために非常に役に立ちます。